87FZR1000のプッシュレバーCompのシール交換(2001年10月)
2001年9月のある朝、峠にFZRで出撃しようと暖気運転後1速に入れたらエンスト???。クラッチがスカスカでめい一杯握ってやっと半クラという症状発生。その日の前日は特に問題なく乗れてたのだが…。
リザーバの液量は規定量入っていて、上からエアを吸い込むということは考えにくい。
下のプッシュレバーcompは以前から少しずつ漏れる傾向があったのでこちら側からエアを吸い込んだのではないか?なんて考えてる。
以前から若干漏れる傾向にはあり、半年に1回ペースではフルードを継ぎ足してはいたが今回の現象発生でそろそろ寿命かなということでメンテをすることした。
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プッシュレバーコンプの本体を取り外し、クラッチレバーを何回も握ってピストンを押し出し、少し出たらダストシールを外し、再度クラッチレバーを何度も握りフルードが漏れてくるまで到達したらピストンを手で抜く。 ピストンのシールを観察してみると周囲一面にスジ状の傷(動作方向)が入っていた。 ということでやはり新品交換するしかないかということで、最初はボディー(シリンダ、ピストン一式)ごと丸々交換しようと思ったのだが\7350と高く、確実に悪いとは言えない部品でこの値段を出すのはと思いシールキット(\650くらい)のみの交換をすることとした。 |
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写真がピストンで上側が押し出し方向(外側)で、矢印の部分がシール。 古いシールをビストンに傷がつかないよう注意しながらニッパーで切って引きちぎる。 外側の錆びている部分はそのままでも問題ないと思うが念のためペーパーで軽く磨いておいた。 その後、新しいシールを方向を間違わないように組み込む。(結構組み込みにくくて苦労した) そして、ラバーグリス(ブレーキフルードでも大丈夫でしょう)を塗って再度組み込み(マスターシリンダー側のフタを空けて空気が逃げるようにしうておく)、完全に押し込む手前で新品のダストシール(ピストンシールキット付属)を付けてから完全に押し込む。 その後スプロケカバー側に組み付ける。 |
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次にエア抜き作業で、フルードをリザーバから切らさないように注意しながらブリーダを少し緩めた状態で自家製工具(ビニールチューブ+ポンプ(シャンプーや洗剤の奴の廃品利用))のポンプをひたすらフルードが出てくるまでストロークさせる。 フルードが出てきて暫くストロークしたあとはビニールチューブのみで普通のエア抜き作業(「レバーを握る→ブリーダを緩める→ブリーダを締める→レバーを離す」の繰り返し)をエアが出なくなるまで行う。 リザーバその後ブリーダを締めた状態でレバーを握ってみてリザーバからも小さな気泡が出ないようになったら作業完了。 |
交換前はレバーを握るとブッシュレバー側から「プチュ」といかにも漏れてそうな音がしていたのですが交換後はその音がしなくなりました。
交換後乗ってみましたが漏れもないようなので大丈夫そうです。