タイヤ交換(チューブレス)

とりあえず自分の交換方法…


バイクのタイヤ交換は、バイク屋でタイヤチェンジャとバランサ(動的にブィ〜ンと回してバランスみるやつ)がないと出来そうも無い気がするかもしれませんが、無くても自分で交換することが出来ます。

それなりに道具も必要になりますが、量販店でタイヤを安く買ってなおかつ自分で交換すればすぐ元は取れるでしょう。(笑)

最初は戸惑うかも知れませんが2〜3回経験すれば慣れてくると思います。

【必要な道具】  
・タイヤレバー(2本) 基本的薄いやつが使いやすい。自分はKTCの長さ30cmくらいで先がスプーン状になっているものを(3000円/本くらい)使ってます(これだと、リムプロテクター無しでもほとんどリムに傷が付かない)。

よく売っている鍛造品っぽい延べ棒状の黒っぽいやつは厚みもあって作業がし難い(表面仕上げが荒くリムにも傷がつきやすいのでリムプロテクターを多用することになるのだが、リムプロテクターの厚み分も増えてさらに作業がし難くなる)。
・エアバルブの虫回し エアバルブのキャップも兼ねてるようなタイプの安いもので十分。
・適当な木の角材 タイヤ脱着作業時の台にする。
・ビードブレーカ 色々なタイヤサイズに対応しているものを選んだ方が良いだろう。
・ホイルバランサ(静的) ホイルバランスを取るのに使用。
・ビードワックス 耳出し作業をスムーズにするために使用。
・リムプロテクター ビードブレーカやタイヤレバー使用時にリムを保護するのに使用。
・エアコンプレッサー タイヤの耳出し、空気をいれるのに使用。空気を入れるときのアタッチメントも必要。
・ウエイト ホイルのバランス取り用

 


【交換手順】  

1.タイヤの空気を抜く

虫回しを使って、虫を外します。

抜く時に注意しないと、外れた瞬間にエア圧で何処かに飛んでいってしまって紛失するってなことも考えられるので注意して外しましょう。

抜いた虫(バルブ)はホコリやごみがつかないように綺麗な場所に置いておく。

2.ビードを落とす
ビードブレーカを使ってビード(耳)を落とします。写真のようにビード落としを行う部分にリムプロテクタを使ってやった方が、もしもの時にリムに傷がつくのを予防できます。

1箇所落ちたらそれに続けて全体を落とします。(最後の方は手で押すだけでも落ちる)

裏面も同じようにビードを落とします。

※下側の丁度リムの当たる部分に木を置いてディスクやリムが地面や工具(ビードブレーカ)に接触しないようにしています。

3.タイヤをめくる
タイヤレバーを差し込んで少しずつタイヤをめくっていきます。

(リムへの傷が心配な人は、リムプロテクターを当てて作業した方が良いがプロテクターの厚み分が増えるため作業はしにくくなる。)

めくる側と反対側のタイヤを足で踏んで(写真で言うとタイヤの白っぽく汚れているところ)、こちらのタイヤの耳がリムの中心辺りにくるようにすると、めくり代が増えて作業しやすくなります。

3分の2ほどめくると、後は手で出来ます。

(ちなみに、下側の丁度リムの耳の部分には木を置いて作業しています。)

4.タイヤをホイルから外す
もう片方を写真のように、タイヤレバーを使ってタイヤをホイルから外します。
(タイヤレバーのリムに当てる側を間違えてリムを傷つけないように注意するのはもちろんのこと、リム側のタイヤレバーが当たる部分にガムテープを何枚か重ね貼りして保護しておけばより安心かも。)

タイヤのへこんでいる(タイヤレバーが当たっているところ)辺りをヒザで押し込んでやるとさらにタイヤが押し込まれて外れやすくなります。

タイヤが付いている時はあまり見えませんでしたが、このように下に木を置いて作業しています。(四角に枠組みを作ったものを使用したほうが作業しやすいかもしれない)
5.リム部の清掃
リムのタイヤの耳との接触部分は結構汚れ(ビードワックスやタイヤのゴム質?)が付いているのでパーツクリーナを吹いてウエスでふき取って掃除をする。

(写真の上側辺りが掃除済み、下はそのままの状態。)

6.タイヤの組み込み(1)
組み込むタイヤの耳の部分にビードワックスを塗った後、タイヤをホイルに押し込みます。

※タイヤの指定回転方向を確認して間違わないように…

とりあえず体重をかけて軽く押し込めば、タイヤ下側の耳は簡単に入ります。

タイヤの端についている○のマークとエアバルブの位置を合わせます。

7.タイヤの組み込み(2)
タイヤ上側の耳をリムに組み込みます。

左右から段々とタイヤレバーを使って少しずつはめ込んで行きます。

(この場合にもリムプロテクターを使った方が良いかも)

この場合にも最後にはまる部分の反対側あたりのタイヤを踏んでおいて、こちらのタイヤの耳がリムの中心辺りにくるようにすると、めくり代が増えて作業しやすくなります。

8.タイヤの耳出し
タイヤレバーで組み込んだだけの状態では、タイヤの耳がリムの端に密着していないのでエアを入れて密着させる。

エアバルブの虫はまだ入れない状態で、コンプレッサからのエアを入れる。

エアを入れて行くとタイヤの耳がリムの端の方へ動いてきて、最後に「バン、バン」と音がして左右ともリムの耳と密着すれば作業完了。
(※耳出し時のエア圧は最大3kg程度として、駄目な場合はタイヤの耳の部分にパーツクリーナ等を吹いて滑りを良くした状態で再度行ってみる)

空気入れを外して一旦エアを抜いた後に虫(エアバルブ)を組み込んで、所定の空気圧を入れる。(最終的にバイクに組み込んだ状態の時に再調整する)

9.バランス取り
タイヤバランサでバランスを見る。

バランサウエイトの無い状態で一番重い部分(下にくる)を見つけて、その位置にガムテープ等を貼って目印を付ける。

一番重い部分の反対側にウエイトを段々と付けて行き(借り止め)、軽くタイヤを回した後に止まった時の位置がランダムになるような状態になるように調整する。

調整が終わったらウエイトを固定(貼り付ける)する。

この方法で普通にやっても5gレベルでの調整が可能。なおかつリッタークラスでMAXに近い速度域でもホイルバランスが原因と思われる振れは感じられません。

【作業完了】


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